SX実践人財育成プログラム第5講座 「事業継続計画」を開催しました!
昨年度、DX人財育成プログラムとして開催していましたが、今年4月に発刊した長野SXレポートにて提言した”持続可能な経営”に向けたアクションとして、持続可能な経営人財の育成にテーマを内容を一新し、Shinshu Creative Guildのパートナーである長野県経営者協会が引き続き主催で、2年目のスタートを迎えました。
第5講座として、12月8日(金)に 危機管理のスペシャリストである株式会社ZOASの浅野竜一さんを講師に迎え、長野市の長野朝日放送さんの会議室をお借りして開催しました。
危機管理とはなにか?
冒頭、この問いに対して参加者からは自然災害・事故対応・事業継続といった個別の事象について声があがり現時点の認識を確認。しかしながら、危機管理にはいかに問題を回避し、問題が発生したら被害を最小限に食い止め、損害からリカバリーするというそれぞれの段階ごとに目的があります。
その後、最近の企業の不祥事の事例を通して、そこに”処罰感情”の風潮や”隠ぺい体質の助長”などの問題があり、事実がどこにあるのかロジカルな思考も学んでいきます。
出社しないなど働き方の多様性も増えている中、社員が在席している前提で作られている企業BCPの例もあり、個人が動ける=”自助”の考え方が忘れられてしまっていると反省。
ランチも学びの機会に
午前中の学びを活かして、昼食は発災直後の72時間をいかに生き残るかを考えて自ら調達。全員で長野朝放送さんのご近所のスーパーマーケット「デリシア七瀬店」に出かけて各自が考えながら選ぶことで、ストレスがかかる状況で口にするひとつひとつを意識する体感していきます。
危機管理の段階に沿った回避策を
午後からは危機管理が機能しない理由を実例をもとにケーススタディ。異なった業種や年齢の方が集まっていることもあり様々な観点でのリスク抽出がされました。これをもとに事業継続の在りたい姿を決め、想定される危機と対策を互いに対話しながら理解を深め、客観的に事実を正しく理解し、正しい方法を学ぶことの必要性を感じる時間となりました。危機管理はVUCAの時代への適応力として想定する力が求められるもので、欠かすことができない能力なのだと思います。
これを機に会社や組織のBCPを見直すきっかけになってくれればうれしいです。
「SX実践人財育成プログラム」は今回で最終回。様々な経営課題へのアプローチを学ぶ約半年間の全5回コースを通して、本質的な能力として求められる“適応力”への気づきを提供してきました。
来年度はグレードアップした企画を検討中です。今後、長野県経営者協会のHPでもお知らせしていきますので、ご興味ある方はぜひチェックしてください。
来年度のプログラムで皆さんにお目にかかれることを楽しみにしています。
1年間おつきあいいただき、ありがとうございました!